航空自衛隊トップの森田雄博航空幕僚長は4日の記者会見で、8月に茨城県沖の太平洋に墜落したF2戦闘機の引き揚げ作業でフライトレコーダー(飛行記録装置)を発見、回収したと明らかにした。今後、データを解析し、事故原因の究明につなげたい考えだ。

 空自によると、機体は水深200〜300メートルの海底に散らばっている。1日から海中に無人潜水機を投入して捜索を始め、これまでに胴体の一部などを回収。4日午前に飛行記録装置を見つけた。

 空自は事故後、F2の飛行訓練を見合わせている。森田氏は、飛行記録装置のデータ解析には時間がかかる可能性があるとして「結果を待たず再開できるよう検討していく」と述べた。