【バンコク共同】タイ下院で新首相に選出された中道「タイの誇り党」のアヌティン党首が7日、ワチラロンコン国王の承認を得て首相に正式に就任した。アヌティン氏は首都バンコクの党本部で演説。首相指名選挙で最大野党「国民党」の支持を得る見返りに約束した4カ月以内の下院解散を念頭に「任期は限られるが全力を尽くす」と訴えた。
演説では「まずはエネルギー価格や交通費を下げる」と宣言。支持層の低所得層にアピールした。「平和的手段でカンボジアとの対立を解消する」とも言及。国民党が求める憲法改正への手続きも進める考えを示した。
誇り党は親軍保守派政党などと組んで少数与党の連立政権を発足させる見通し。