【ニューヨーク共同】性的暴行を巡る女性作家への名誉毀損でトランプ米大統領が巨額賠償を命じられた訴訟で、ニューヨークの連邦高裁は8日、トランプ氏の控訴を退け、地裁判決の通り、8330万ドル(約123億円)の支払いを命じた。
トランプ氏側は賠償額が過大で、現職大統領の免責特権を考慮に入れるべきだと主張したが、高裁は退けた。
原告の作家ジーン・キャロルさんは1990年代半ばに、トランプ氏にニューヨークの高級百貨店の試着室で強姦されたと2019年に回顧録などで告白。トランプ氏は、本を売るためのうそだと批判し、ソーシャルメディアなどでキャロルさんの人格への攻撃を繰り返した。