札幌市南区のゴルフ場で、北海道からの許可を得ていないハンターがヒグマ1頭を駆除していたことが9日、市などへの取材で分かった。ハンターは身に危険が及んだと判断して「緊急避難」措置として発砲したとみられる。
ゴルフ場「滝のカントリークラブ」の支配人によると、4日午前11時ごろ敷地内にヒグマが出没。利用客や従業員は屋内に退避し、ハンターの男性が4〜5メートルの距離から迫ってくるヒグマに発砲した。
ゴルフ場では3日連続でヒグマが出ている。道や市によると、ハンターは猟友会に所属しておらず、鳥獣保護管理法に基づきシカを駆除する権限はあったが、クマ駆除の権限はなく、同法違反に当たる可能性があるという。