【エルサレム共同】イスラエル国防省は14日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘開始後、2万人以上のイスラエル兵が治療を受けており、うち半数を超える1万人以上に心的外傷後ストレス障害(PTSD)といった心理的症状があると発表した。イスラエル軍はガザ中心都市、ガザ市制圧を目指す中、戦闘が兵士にも重い負担となっている現状が浮き彫りとなった。
発表によると、2万人以上の兵士のうち半数は30歳未満で、64%が予備役。症状の内訳では、45%が身体的に負傷し、35%にPTSDや適応障害などの心理的後遺症がある。20%は身体、精神の両面に症状がある。
24時間相談を受け付ける回線には過去1年間で月平均2千件の問い合わせがあり、前年より53%増加した。人員不足が課題となっており「リハビリ担当の職員1人で患者750人に対応している」とした。
イスラエルメディアによると、ガザ戦闘開始以降、ガザなどで900人以上のイスラエル兵が死亡した。