和歌山県串本町沖でオスマン帝国(現トルコ)の軍艦「エルトゥールル号」が沈没してから135年となった16日、同町の慰霊碑前で追悼式典が開かれた。約150人が参列し、オウズハン・エルトゥールル駐日トルコ大使や田嶋勝正町長らが献花し、犠牲者に祈りをささげた。
エルトゥールル号は1890年9月16日、台風のため串本町沖で沈没し、乗組員500人以上が死亡。地元住民が69人を救助した。
式典では田嶋町長が「エルトゥールル号の教訓は、人は国境や言葉を超えて互いを思いやり、助け合うことができる」と述べた。エルトゥールル大使は「串本町に象徴される友情と連帯の心が、今後の道しるべになる」と応じた。