日本原子力発電敦賀原発2号機=2024年7月、福井県敦賀市

 日本原子力発電は16日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の再稼働を目指し、周辺断層に関する現地での追加調査に着手したと発表した。同2号機は昨年、原子力規制委員会の再稼働審査で初の不合格となり、原電は先月、県と市に追加調査計画の概要を報告していた。

 調査は、原子炉建屋周辺の地下約30メートルにトンネルを掘り、岩盤面を直接確認するなどして断層の活動状況や連続性を約2年かけて調べ、再申請に必要なデータを集める。

 規制委は昨年11月、同2号機の原子炉建屋の北約300メートルにある「K断層」が活断層で、建屋直下まで延びている可能性が否定できず、新規制基準に適合しないとして不合格としていた。