岐阜県は16日、7月1日時点の県内の基準地価(365地点)を発表した。工業地の対前年平均変動率は1・1%(前年0・7%)と4年連続の上昇で、上昇幅が1%を超すのは1992年以来33年ぶりとなった。8月30日に東海環状自動車道西回りルートの本巣インターチェンジ(IC)―大野神戸IC間が開通し、西は名神高速道路、東は中央自動車道とつながる新たな環状道路ネットワークが完成したことを見据え、物流面での経済効果や工場進出への期待感が表れた。
商業地の対前年平均変動率は0・7%(前年0・6%)で2年連続のプラス。インバウンド(訪日客)ら観光客でにぎわう高山市中心部での上昇率は全国5番目の大きさだった。一方、住宅地は前年と同じマイナス0・8%。建築費高騰の影響で新築物件購入の需要に陰りも見え始め、33年連続でマイナスとなった。
全用途はマイナス0・3%(前年マイナス0・4%)と下落幅が縮小し、...