浅尾慶一郎環境相は14日の閣議後記者会見で、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内の除染で発生した土を、東京・霞が関の中央省庁9カ所に搬入する作業を終えたと明らかにした。除染土の県外利用は首相官邸を含め10カ所となった。省庁で率先して活用し、国民に再利用への理解を広げるのが狙い。浅尾氏は「再利用の実例ができたことは大きな意義がある」と述べた。
除染土は9月14日に同省が入る庁舎敷地内にある花壇などへの搬入を皮切りに順次運び込まれ、今月11〜13日に外務省のロータリーに入れられて9カ所での作業が完了した。今後地方の出先機関も対象にすることを検討する。