ザポリージャ原発周辺で警備に当たるロシア側要員=2023年6月、ウクライナ南部ザポリージャ州(ロイター=共同)

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は18日、ロシアが占拠し、外部電源の喪失が続くウクライナ南部ザポリージャ原発の電源復旧に向けた送電線の修理工事が始まったと明らかにした。

 グロッシ氏によると、ロシアとウクライナの停戦区域が現場周辺で設定されたことにより、作業が可能になった。

 IAEAによると、9月23日に軍事活動により送電線が損傷し、外部電源が喪失。原発では、非常用ディーゼル発電機を使用して原子炉を冷却する対応を続けていた。