プロ注目の岐阜県No.1右腕がまさかの8失点でセンバツ絶望。第78回秋季東海地区高校野球大会は18日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場などで開幕し、1回戦4試合を行った。岐阜県2位の中京は、エース鈴木悠悟が大量失点を喫し、常葉大菊川(静岡3位)に6―8で初戦敗退。岐阜県3位の岐阜城北は津田学園(三重2位)を八回コールドの10―3で下し、ベスト8入り。1回戦不戦勝の岐阜県1位・大垣日大とともに19日の準々決勝に挑む。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

◆中京エース鈴木悠、「経験したことがない」失点バネに来夏目指す
「あのマウンドに立たないと、全国のライバルたちと比較すらしてもらえない」。目指す高卒プロ入りに向け、来春のセンバツに出場し、甲子園のマウンドに立つための東海第1関門の強打・常葉大菊川に挑んだ中京・鈴木悠。だが、「ここまで打たれたのは、中学でピッチャーを初めてから経験したことがない」という屈辱を味わった。
ブルペンでは「思うようにストレートが走ってなかった」という鈴木悠だが、いざ、初戦の実戦マウンドに立つとストレートは走り、非凡さを見せた。
対する常葉大菊川は中京の新チーム発足後、公式戦含めた練習試合で10月11日の立命館宇治の4失点のほか、唯一、失点している相手。中でも今春のセンバツでもレギュラーだった1番の小川優人には、この時に本塁打を打たれている。初回の先頭でいきなり中前打されたが、二塁を狙った小川を中堅手木村賢介が二塁刺殺。2死後、3番河原一樹に中越え三塁打され、四球で2死一、三塁とされたが5番石田琉士音を140キロのストレートで二ゴロに仕留めてからは、調子も上がり、自身最速の145キロに迫るこの日最速の144キロをコースに決めるなど三回まで強打の菊川打線を寄せつけなかった。

ところが、四回。思わぬ洗礼が...