20日、マダガスカルの首都アンタナナリボで、首相に指名したラジョナリベロ氏(右)と握手するランドリアニリナ暫定大統領(中野智明氏撮影・共同)

 【アンタナナリボ共同】アフリカの島国マダガスカルでクーデターを起こした軍出身のランドリアニリナ暫定大統領は20日、実業家のラジョナリベロ氏を暫定政府の首相に指名した。文民の登用で軍政色を薄め、クーデターに反発する国際社会からの孤立を回避したい思惑があるとみられる。

 ランドリアニリナ氏は首都アンタナナリボの大統領府でラジョナリベロ氏について「国際機関ともつながりがあり、国に貢献してくれる」と強調した。市民からは「経済を発展させる力がある」との声が上がった。