AWSのロゴ(ロイター=共同)

 【サンフランシスコ共同】米アマゾン・コムは20日、クラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」で発生した大規模な障害が、米東部時間午後6時ごろまでに復旧したと発表した。約15時間に及び、金融取引や政府業務など世界の幅広い分野のほか、任天堂やレシピ投稿サイトを運営するクックパッドなど日本企業にも影響が出た。

 障害は午前3時過ぎに始まり、AWSのサービスを使う多くのウェブサイトやアプリが停止した。約2時間半後に大半は復旧したが、一部では接続エラーや処理の遅れが続いた。アマゾンは技術的な不具合が原因とみている。

 任天堂は21日までに、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」やスマートフォン向けアプリなどで、ネットワーク障害が発生したと発表。AWSの障害の影響とみられる。

 クックパッドは日本時間20日午後4時ごろ、サービスが使えないことを社内で確認。復旧したのは21日午前7時半だった。

 AWSはクラウド市場の約3割を占めるとされる最大手で、病院や銀行、空港システムでも利用されている。