2023年、仙台市でのG7科学技術相会合の行事でサメ革のヒールを履いた高市早苗氏(中央)(本人のインスタグラムから)

 高市早苗首相は、宮城県気仙沼市産のサメの革で作られた黒色のヒール靴を愛用している。東日本大震災の復興を目的にした製品だ。靴を手がけたメーカーの元代表丸吉肇さん(54)は「被災地への思いや、日本のものづくりを誇る気持ちを行動で示している」と話す。

 扱いが難しいサメ革をフィット感抜群に仕上げ、フォーマルさと履き心地の両立にこだわった一足。首相は科学技術担当相だった2023年、支援の取り組みに共感して購入し、同年仙台市で開かれた先進7カ国(G7)科学技術相会合で着用した。丸吉さんは「『特別な場面で大切に履きます』という約束を守ってくれて、胸が熱くなった」と振り返る。

 丸吉さんは、日本のものづくりに対する首相の熱い思いに何度も触れてきたといい「今以上に世界で評価されるよう道筋を付けてくれるはずだ」と期待を寄せた。