世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求を巡る非公開の審理が21日、東京高裁であり、現役信者の証人尋問が実施された。高裁での証人尋問は初めて。教団側が11月に最終的な主張書面を提出し、審理は終結する見通し。高裁は本年度内にも、解散命令の是非を判断する可能性がある。
教団側によると、証人尋問は現役信者ら2人に対し、午前10時から約1時間半行われた。両親が信者という教団職員の30代男性は自らの意思で信仰した経緯を説明し、信者らが受けてきた誹謗中傷の被害などを訴えた。
韓国人の50代女性信者は、解散が命じられた場合、教会が失われ、孤立することへの不安などを語ったという。