東北電力は23日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機で、原子炉内の核分裂を抑える「制御棒」1本について、手動で挿入できない不具合が発生したと発表した。残りの136本は正常に作動している。不具合のあった1本も含め、災害時などに機械で自動挿入して原子炉を緊急停止させる機能に問題はなく、運転に影響はないとしている。
東北電によると、定期試験中だった22日に、制御棒を段階的に挿入する操作ができないことが分かった。原因を究明して今後の対応を検討する。
2号機は2024年10月に再稼働した。今年5〜6月、原子炉格納容器内の水素濃度検出器2台で正確な濃度を検出できなくなる不具合があった。