高市早苗首相、トランプ米大統領(ロイター=共同)

 高市早苗首相は、トランプ米大統領と25日を軸に電話会談する調整に入った。政府関係者が23日、明らかにした。両首脳の会談は、高市氏の首相就任後初めてとなる。日米同盟強化と「自由で開かれたインド太平洋」実現の重要性を共有。28日に日本で予定される対面での首脳会談に向けて準備を進めることを確認する見通しだ。

 両首脳の電話会談では、覇権主義的な行動を強める中国や、弾道ミサイル発射を続ける北朝鮮の動向も議論になる可能性がある。

 木原稔官房長官は23日の記者会見で、トランプ氏が来日した際の首脳会談に関し「首脳間の個人的な信頼関係を築く。日米同盟のさらなる強化、自由で開かれたインド太平洋の実現、北朝鮮による日本人拉致問題解決への協力を確認したい」と強調した。

 トランプ氏は27日に来日。天皇陛下と会見し、28日に首脳会談に臨む。拉致被害者家族らと面会する予定だ。29日に日本を離れ、韓国へ向かう。