【サンパウロ共同】アルゼンチン大統領府は23日、ミレイ大統領に辞表を提出したウェルテイン外相の後任にパブロ・キルノ経済副大臣(金融担当)を充てる人事を発表した。経済活性化や欧米諸国との関係深化を進めるため、外務省と経済省の連携強化を図る狙い。

 アルゼンチンで26日に実施される中間選挙後の27日にウェルテイン氏が辞任し、キルノ氏が外相に就任する見込み。

 地元メディアによると、アルゼンチンが直面する経済危機への支援を巡り14日のミレイ氏とトランプ米大統領の首脳会談が「失敗」に終わり、ウェルテイン氏の責任を問う声が政府内で高まっていた。トランプ氏はミレイ氏の政党が中間選挙で勝利することが経済支援の条件になるとの考えを突然表明。ミレイ氏はウェルテイン氏に不満を募らせたとされる。