名古屋芸術大学
持続可能な森を描く─名古屋芸術大学学生がマンガ・アニメ等で持続可能な森林やFSC認証を表現


速水林業訪問

名古屋芸術大学デザイン領域イラストレーションコース3年生が、国際的な森林認証制度を運営する非営利団体・FSCジャパン(東京都新宿区)の依頼を受け、森林認証制度の理解促進を目的とした創作プロジェクトに取り組んでいます。マンガ、絵本、アニメーションなど多様な表現を通じ、一般の人々に「持続可能な森づくり」を伝える作品制作に挑戦します。

9月24日の第一回講義で、世界や日本の森林の課題とそれを解決するFSC認証の仕組みや、森林をテーマとしたコンテンツ作成のコツについて座学で学んだ学生たち。森林への理解を深めるため、2025年10月1日には、学生たちが日本で初めてFSC認証を取得した速水林業(三重県尾鷲市)を訪問。代表の速水亨氏からFSC認証の仕組みや持続可能な森林経営について学び、豊かな生態系を維持する「針広混交林施業」を見学しました。また、協力企業の塩崎商店では製材の工程を体験し、木材の特性や森とのつながりを実感。現場で得た知見を作品制作に生かすため、木材の端材を使った創作にも挑みます。

今回の取り組みについて、FSCジャパンの白井聡子氏は「普段は企業向けの発信が中心。学生ならではの柔軟なアイデアに期待しています」とコメント。外部講師の西埜隆文氏も「読み応えのある作品が生まれるはず」と期待を寄せています。

最終プレゼンテーションは2026年1月14日に実施予定。学生たちは、消費者や企業など多様な視点から森林認証制度の価値を伝える方法を探りながら、FSCの理念を広めるクリエイティブ表現を発表します。

名古屋芸術大学


第一回講義

第一回講義


速水林業訪問

塩崎商店見学

■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。認証された森林は1億6千万ヘクタールを超え、6万以上の組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織として、日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。
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