大分市が昨年実施した指名競争入札で予定価格を造園会社2社に漏らしたとして、公競売入札妨害罪に問われた元市議山本卓矢被告(45)に大分地裁は28日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。「依頼に応じることで、次期選挙でより多くの支援を集めたいとの思いから立場を利用した」と指摘した。
辛島靖崇裁判長は判決理由で、2社が計3件を予定価格の99・1〜100%という高率で落札したとして「入札の公正を害した程度は大きい」と述べる一方、市議を辞職して反省の態度を明らかにしていることなどを考慮し、執行猶予とした。






