クマが体当たりして割れたとみられる山形県南陽市赤湯小のガラス=29日(市関係者のSNSより)

 東北は29日、クマの被害が相次いだ。山形県南陽市の赤湯小で早朝、来校者用入り口のドアのガラスがクマに割られた。防犯カメラには体当たりし、驚いたように去っていく1頭の姿が写っていた。ガラスは粉々になり、ドアには穴があいた。児童はおらず、けが人はなかった。この日は臨時休校した。

 須貝賢志教頭は「市街地の学校。出没はこれまでなかった。子どもの命と安全を第一に考えていきたい」と話した。

 山形市の東海大山形高でも同日朝、屋内野球練習場にクマが侵入したと通報があった。クマは確認されず、けが人や被害はなかった。

 福島県金山町の町道では午前7時5分ごろ、70代男性が散歩中に遭遇し、額や右手を引っかかれた。