【サンパウロ共同】ブラジル南東部リオデジャネイロのスラムで28日、警察が犯罪組織に対する大規模な掃討作戦を実施し、激しい銃撃戦となった。地元メディアは29日、死者が120人を超えたと報じた。リオでは警察と犯罪組織の衝突が頻発しているが「過去最悪の死者数」とも伝えている。
現場はガレオン国際空港近くにあるリオ北部のスラム。州政府は「史上最大の作戦」として2500人以上の警察官を投入し、リオを拠点に麻薬を密売する「コマンド・ベルメリョ」に対する取り締まりを実施し、幹部ら80人以上を拘束した。
しかし組織側が爆発物を搭載したドローンなどを使って反撃し、銃撃戦に発展した。組織メンバーはバスやトラックを強奪し、バリケードとして路上に放置。各地でバスが運休となり、現場周辺では学校の授業が中止になるなど市民生活にも混乱が広がった。
地元メディアによると、組織はこの数年で勢力を拡大し別の犯罪組織との抗争も多発。警察は1年以上前から作戦を計画し、メンバーの潜伏先特定を進めていた。







