任意団体「IBASHO Station」が始動
― 駄菓子屋・私設図書館・地域拠点・野外教育拠点が連携し、12月19日にキックオフミーティングを開催。寄付つき商品の地域連携モデル等で“続けられる居場所”をつくる ―
子どもたちが安心して学び、遊び、成長できる“居場所”を、地域の力で守り、未来につないでいくことを目的とした任意団体「IBASHO Station(イバショ ステーション)」が立ち上がりました。
IBASHO Stationは、
- 株式会社ALiEN(「アバター菓フェ OKASHI tabetai」運営/代表取締役:中村暢孝)
- 株式会社EDUCAMP(教育×自然体験拠点「EDUCAMP」運営/代表取締役:曽雌竜太)
- 土山昂也(「私設図書館もん」運営/市民立小中一貫校「じぶんのたね」 副代表)
- 一般社団法人Pay for World(「えがおの駄菓子屋」運営/代表理事:毛利規寛)、
が連携して立ち上げたネットワーク型組織です。

IBASHO stationロゴ
IBASHO Stationは2025年12月19日にキックオフミーティングを行い、2026年以降は全国の仲間を募りながら、地域に根ざした「子どもの居場所」を持続可能な仕組みに変えていくアクションを本格化させます。
【背景:子どもの居場所は「善意任せ」で限界に来ている】
全国各地で、駄菓子屋・こどもの居場所・学びのスペース等の子ども達が自由に“行ってもいい場所”を守ろうと動いている人たちの多くは、利益を度外視し、身銭を切りながら子どもや地域のために活動を続けています。
「儲けるどころではない」「人件費すら出せない」という状態が当たり前になっており、担い手自身の生活や健康を削ることで、どうにか続いているケースも少なくありません。
しかし、これらの場所は、ただの「遊び場」ではありません。
家庭でも学校でもない、安心していられる第三の居場所であり、ときには“逃げ込める場所”でもあります。子どもにとって「ここにいていいよ」という許可そのものです。
福祉業界における、例えば介護の世界では「低賃金」が深刻な社会課題として認識され、制度的に改善しようという議論が進みつつあります。一方で、子どもの居場所づくりはそのさらに手前、つまり“事業として成立している”という扱いすら受けていない領域です。これは現場の努力不足でも、ニーズの低下でもありません。社会の仕組みと評価の枠組みが現実に追いついていないだけです。“居場所”をきちんと“社会に必要な機能”として認めていくべき段階に来ています。


【IBASHO Stationとは】
IBASHO Stationは、地域の“子どもの居場所”を点ではなく面として守るための共同ネットワークです。
- 駄菓子屋、私設図書館、地域のコミュニティスペース、フリースクール的な学び場、自然体験のキャンプ拠点など、それぞれの「居場所」を運営するプレイヤー同士が連携し、ノウハウ・モデル・運営の仕組みを共有します。
- 行政への働きかけや制度化に向けた提言を進め、「子どもの居場所づくり」を“福祉事業としての社会インフラ”に位置づけることを目指します。
- 現場で子どもと向き合っている大人が、持ち出しではなく、実際に運営費・人件費をまかなえる形で続けられるモデルをつくります。
IBASHO Stationは「かわいそうな子を助ける活動」ではありません。
「子どもが子どもらしく過ごせる場所は、大人の善意だけに頼らず、社会として用意すべきインフラである」という前提からスタートしています。

IBASHO stationの位置づけ図
【地域企業とつくる“寄付つき商品”による資金循環モデル】
IBASHO Stationは、資金面の持続可能性に対する具体的な解決策として、「寄付つき商品」モデルをすでに導入しています。
協賛企業が提供する日用品や食品などの商品を、通常の販売価格のまま購入してもらうだけで、その1本ごとに1円といった形でIBASHO Stationに寄付が入る仕組みです。たとえば歯ブラシのような日常品が1本売れるたびに1円分が拠出されます。

企業との資金循環モデル図
これは単なる「お願いします型の寄付」ではありません。
IBASHO Stationは協賛企業に対して、次のようなリターンを用意します。
- IBASHO Station独自ECサイトでの商品販売(準備中)
- IBASHO Stationに参画する各拠点・店舗・スペース(例:アバター菓フェ OKASHI-tabetai等)での商品掲出・紹介・販促
- ネットワーク全体を通じた広報・認知拡大
集まった寄付金はIBASHO Stationに集約され、参画メンバーそれぞれの「現場=子どもの居場所」に分配されます。
使い道は、家賃・光熱費・設備維持・人件費といった、“扉を開け続けるためのコスト”そのものです。
これは、単発の募金や助成金ではなく、地域企業と福祉・教育・居場所が一緒に「続けるためのお金」を生み出す地域循環モデルです。今後、協賛企業の輪を全国的に広げていきます。
現在、このモデルにはすでに複数企業が参画しはじめています。
- 株式会社ユー・カンパニー(愛知県春日井市)
- 山忠本家酒造株式会社(愛知県愛西市)
- ラオス珈琲工房(岐阜県可児市)
ほか、賛同企業は順次拡大中です。

株式会社ユー・カンパニーの協賛商品のチラシ
【キックオフミーティングについて】
IBASHO Stationは、2025年12月19日にキックオフミーティングを開催します。
本会では、次の内容を予定しています。
- 共同宣言「子どもの居場所は社会インフラである」の発表
- 各拠点の現場の声・課題・実例の共有
- 資金循環モデル(寄付つき商品モデル等)の説明
- 2026年に向けた参加パートナー募集の方針共有
日時:2025年12月19日(金)18:00~
会場:千種生涯学習センター 第三・第四会議室(愛知県名古屋市)
メディア取材:可
この日を起点に、以下のアクションを本格始動します。
1. 「駄菓子屋×居場所×福祉×就労支援」など、各地で生まれている現場モデルを“再現できる形”にパッケージ化し、横展開の準備を開始。
例:名古屋市北区「アバター菓フェ OKASHI tabetai」では、アバター接客や遠隔就労の仕組みを活用し、駄菓子屋の役割を福祉・就労・地域交流と接続する継続モデルを検証中。
2. 全国の仲間(居場所運営者、福祉・教育関係者、自治体、企業など)への参画呼びかけ。
3. 制度化に向けたエビデンス整理と、行政・企業への共同提案の準備。
【目指すもの:居場所を“続けられるもの”にする】
IBASHO Stationが目指しているのは、「いいことをやっているね」で終わる世界ではありません。
- 居場所を開けている大人に、ちゃんと賃金が支払われること
- 子どもたちが「ここにいていい」と言える場所が、明日も普通に開いていること
- その状態を“有志のボランティア”ではなく、“社会として当然あるべきインフラ”とみなすこと
- そしてそのインフラを、行政任せにするのではなく、地域の企業・地域の人・現場の当事者自身も一緒に支えること
私たちは、これを「福祉事業」として制度の中に位置づけていくことをゴールにしています。居場所はボランティアではなく、インフラなのです。

【参画メンバー(団体・拠点紹介)】
株式会社ALiEN(愛知県・知多市)/代表取締役:中村暢孝
名古屋市北区で「アバター菓フェ OKASHI tabetai」を運営。アバター接客や遠隔での働き方などを通じて、駄菓子屋の役割を福祉・就労・地域交流と結びつけ、“続けられる駄菓子屋モデル”の実装を目指す。
企業HP:https://www.alien-heart.jp/
株式会社EDUCAMP(愛知県・名古屋市)/代表取締役:曽雌竜太
名古屋市を中心に自然環境を活用した体験型の学びを提供し、子どもたちが自己肯定感や生きる力を育める“もうひとつの学び場”としてのフィールドを展開している。
企業HP:https://educamp.jp/
土山昂也(愛知県・名古屋市)
名古屋市名東区で誰でも本に触れ、安心して滞在できる小さな図書館的な居場所「私設図書館もん」を運営。勉強・休憩・ただ居るだけ、すべてを肯定する時間と空間を提供している。公立学校以外の学びの選択肢としての活動、じぶんのたねの運営にも携わる。
店舗HP:https://mon-library.com
一般社団法人Pay for World(愛知県・春日井市)/代表理事:毛利規寛
春日井市で「笑顔の駄菓子屋」を運営。子どもが安心して過ごせる場づくりと、地域の大人とのつながりを育てる取り組みを継続している。
企業HP:https://payforworld.org
【今後の展開】
2025年12月19日
IBASHO Station キックオフ/共同宣言(千種生涯学習センター 第三・第四会議室)
2026年以降
・全国の仲間団体・個人への参加呼びかけ開始
・行政、企業との協働モデルの提案
・寄付つき商品による資金循環モデルの拡大
・「子どもの居場所」を社会インフラとして制度に位置づけるための働きかけ
・実践モデルの標準化・共有
【参加・協働について】
・すでに「子どもの居場所」を運営している方
・これから始めたい個人/団体
・自治体、福祉、教育、企業の立場からこの動きを応援したい方
IBASHO Stationは、同じ志を持つ仲間を歓迎します。
「なくなってほしくない場所」を、残せる形にしましょう。
【本件に関するお問い合わせ・取材申込み】
IBASHO Station(任意団体)
広報担当:中村暢孝(株式会社ALiEN 代表)
アバター菓フェ OKASHI tabetai
所在地:愛知県名古屋市北区大杉1丁目19-11
TEL:052-908-6580 / FAX:052-908-6581
E-mail:alienheart0315@gmail.com
Instagram:https://www.instagram.com/kashitabe_ngy/
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