れいわ新選組の山川仁衆院議員から沖縄県豊見城市長時代の2019〜22年にパワハラを受けたなどとして、男性職員3人が市に損害賠償を求めた訴訟は4日、山川氏が精神的苦痛を与えたことを謝罪するといった内容で、那覇地裁(片瀬亮裁判長)で和解が成立した。原告側は賠償請求を放棄した。原告代理人弁護士への取材で分かった。

 山川氏は取材に「賠償はなく、パワハラの認定はなかったと認識しているが、不快な思いをされた方に謝罪を伝えなければならない」と話した。

 和解条項は、机をたたいて指導したり、能力不足を指摘する言動を取ったりすることで精神的苦痛を与えたとしている。当時の副市長も、原告への人事評価が不適切な事務処理に基づくものだったことを謝罪する。

 4日、市議会臨時会が開かれ、和解議案を全会一致で可決。徳元次人市長らが原告のうち2人と面会し、謝罪した。原告3人は山川氏が今も公職に就いているとして「再発防止に真摯に取り組むことを心から願っている」とコメントした。