厚生労働省は5日、腎不全患者に対する「緩和ケア」について、新たに診療報酬の評価対象とする方針を、厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に示した。委員から異論はなく、今後、提供体制の整備に向けた検討を続ける。来年予定される2026年度の診療報酬改定で盛り込まれる見通し。
体や心のつらさを和らげる緩和ケアが、がん以外の病気で十分に提供されていないとの指摘を受け、見直しを進めていた。
慢性腎不全になると、正常な状態には回復せず、透析や腎臓移植が必要になる。さらに病気が進行し、透析を継続できなくなると、痛みや呼吸困難、不眠などの苦痛を伴うことが多い。








