衆院議員定数削減に向けた自民党と日本維新の会の協議=17日午後、国会

 自民党と日本維新の会は17日、衆院議員定数の1割削減に向けた2回目の協議を国会内で開いた。法案作成に向け、具体的な削減数、削減方法とスケジュール、「プログラム法案」の実効性をどのように確保するかの3論点を議論した。12月17日までの今国会中の法案提出に向けた協議継続を申し合わせた。

 協議に先立ち、高市早苗首相は維新の藤田文武共同代表と官邸で会談し、連立政権合意に掲げた定数削減の実現を図ると確認した。会談後、藤田氏が記者団に明かした。

 藤田氏は「非常に強い意志を持って両党の約束を果たし、実効性のあるものにしていこうと改めて確認した」と強調。関連法案の内容について意見を交わしたと説明した。

 自民の鈴木俊一、維新の中司宏両幹事長も東京都内で会談し、中司氏は定数削減を巡り「自民内をまとめて前向きに取り組んでいただきたい。議論を加速させてほしい」と申し入れた。

 両党は連立政権合意書に「1割を目標に衆院議員定数を削減するため、2025年臨時国会に議員立法案を提出し、成立を目指す」と明記した。