政府は18日の閣議で、防衛力強化の一環として有事での自衛隊や海上保安庁による利用に備えて整備する「特定利用空港・港湾」に関し、10月末時点で34空港・港湾を実際に自衛隊が使用したとの答弁書を決定した。使用の目的は訓練や広報などとしている。
答弁書によると、2月末時点の利用回数は23空港・港湾で140回だった。熊本空港と那覇空港については「自衛隊機が頻繁に利用しており、回数は集計していない」とした。利用回数を明らかにしたうちの最多は、長崎空港の39回。福江空港(長崎県)の21回、苫小牧港(北海道)の10回が続いた。
2025年度の整備内容や予算額についても明らかにした。那覇空港では誘導路や照明施設の改良などに89億円を充てた。北九州空港が滑走路の改良などに69億円、鹿児島港が道路整備などで36億円だった。社民党の福島瑞穂党首の質問主意書に答えた。
「特定利用空港・港湾」の対象は現時点で、14空港、26港湾の計40カ所。








