大分市佐賀関の大規模火災で、大分県は21日、家を失った被災者への仮住まいとして、県営住宅への受け入れに向けた調整を進める。20日正午時点で70世帯108人が避難所に身を寄せており、入居の意向の有無を確認する。グループの製錬所を佐賀関で操業するJX金属も、社宅や寮の提供を表明している。

 県によると、火災は18日午後5時45分ごろ発生。住宅など約170棟が延焼し、約130世帯が被災した。市は20日、飛び火した無人島・蔦島以外の焼損地域で、鎮圧状態となったことを確認した。

 焼け跡から1人の性別不明の遺体が見つかっており、県警は連絡が取れていない住民男性(76)とみて身元確認を進めている。