AsiaNet 201261 (0309)
【済南(中国)2025年11月26日新華社=共同通信JBN】Conference of the International Trade and Investment Advisory Council for Shandong Province 2025(2025年山東省国際貿易・投資諮問委員会会議)が11月24日、中国東部の山東省済南市で開催されました。China Council for the Promotion of International Trade(CCPIT)Shandong Sub-council(中国国際貿易促進委員会(CCPIT)山東省分会)が主催したこの会議は「Pooling Global Business Wisdom to Drive Innovative Trade Development(世界のビジネスの英知を結集し、革新的な貿易の発展を推進する)」をテーマとし、米国、ドイツ、英国、イタリア、メキシコ、マレーシア、シンガポール、ケニアなど10以上の国と地域から50人を超える国際諮問委員と代表者が集まりました。参加者は、山東省を高水準の国際協力の拠点として位置付ける実践的なインサイトを提供するため、同省のグリーンで低炭素かつ高品質な発展の推進、制度開放の深化、現代的な産業システムの構築について掘り下げた議論を行いました。
会議では7人の新しい諮問委員が任命されて山東省の国際的シンクタンクがさらに拡大し、同省の諮問メカニズムの多様性と代表性が強化されました。
基調講演では、ERGO International AGの国際経営委員会メンバー兼ERGO Chinaの最高経営責任者(CEO)であるJuergen Schmitz博士、DSM-Firmenich China社長のJoe Zhou氏、シーメンス・中国(Siemens Ltd., China)副社長のZhan Jingtao氏ら15人の諮問委員が、産業チェーンのグリーントランスフォーメーション、デジタル貿易、製薬業界といったトピックについて講演しました。6つの省部門の代表者が諮問委員の提言に回答し、議論の中で提起された主要な懸案事項に対応しました。
会議では計18件のアドバイザリーリポートが提出され、山東省の質の高い発展を推進するための国際的な視点と戦略的道筋が示されました。これらのリポートはグリーン・低炭素イニシアチブ、バイオ医薬品、質の高い新生産力、デジタルエコノミー、国境を越えた経済協力といった重要な分野を網羅しており、その目的の中核は、山東省がより強じんで競争力のある開放型経済システムを構築できるよう支援することでした。
2021年12月に発足したこの諮問メカニズムには世界のビジネス界の著名人が諮問委員として参加しています。
これまでの4年にわたり、このイニシアチブは山東省と国際ビジネスコミュニティーの間の強固な交流プラットフォームを構築し、それを通して国際リソースを結集し、グローバル協力を深化させ、開放を拡大することに重点を置いてきました。その影響力の拡大により、諮問メカニズムは山東省のグローバルなパートナーシップを強化し、国際貿易協力を促進するための重要な架け橋として位置付けられています。
諮問委員会は、山東省の主要な発展優先事項に対応する50件以上の政策提言を提出しました。同省のグリーン、低炭素、高品質開発パイロット区については、国際的なベストプラクティスに基づく提案が省計画に組み込まれ、山東省の単位GDP当たりのエネルギー消費量の持続的削減とグリーン産業の着実な成長に寄与しています。さらに、ビジネス環境の最適化については、実行可能な措置によって「行政の簡素化、権限委譲、規制とサービスの向上のための改革」、そして山東省のビジネス環境を国際基準に合致させる改革が加速しました。
この諮問メカニズムは、山東省における諮問機構関連団体による貿易と投資のプロジェクト実施も推進してきました。過去4年、諮問委員会は山東省のグリーンで低炭素かつ高品質な発展の推進に積極的に関わり、相互に有益な協力を促進し、一連の協力協定を締結してきました。各レベルの政府機関の強力な支援のもと、すでに複数のプロジェクトが実現しています。シンガポールのRGE Groupは世界最大のリヨセル繊維生産拠点を建設するため、山東省に100億元を投資しました。DSM-Firmenichは煙台に拠点を置く企業への投資を拡大し、株式保有比率を90.5%に引き上げました。ドイツのERGO Internationalは保険部門のパートナーシップに向けて資本注入を積極的に進めており、山東省への投資額は35億元を超える見込みです。さらにシーメンスとLocke Masonが共同開発したLocke Mason (Jinan)Smart Zero-Carbon Factory(Locke Mason(済南)スマートゼロカーボン工場)」は、China Investment Association(中国投資協会)エネルギー投資委員会より「ゼロカーボン工場」パイロットプロジェクトに指定され、山東省でこの栄誉を受けた初めてのプロジェクトになりました。
ソース:China Council for the Promotion of International Trade Shandong Sub-council










