少量良品学習 × デュアルチューニングで異物混入や破損等を高精度に検出
株式会社HACARUS(本社:京都市中京区、代表取締役CEO:染田貴志)は、食品の製造現場における品質検査の省人化・効率化を支援する新ソリューション「食品パッケージ向けAI外観検査ソリューション」の提供を開始しました。本ソリューションは、食品の製造・包装工程における異物混入、形状不良、欠け、破損などの不良を自動で検出し、パッケージ不良の検知に対応します。これにより、目視検査の負担軽減・省人化と検査精度の向上を同時に実現します。
■背景
食品の製造・包装現場では、いまなお人の手による目視検査に大きく依存しており、多くの人手と時間を要しています。その結果、検査作業の属人化や精度のばらつき、人手不足といった課題が深刻化しています。一方、X線などの特殊装置による検査は高額で汎用性にも乏しく、中小規模の食品メーカーにとっては導入のハードルが高いのが現状です。
こうした現場課題に対し、HACARUSは画像認識AIを活用した低コストかつ汎用性の高い外観検査ソリューションを提供することで、食品製造工程のDXを加速します。
■ソリューションの特長
本ソリューションは、HACARUSがこれまで製造業で培ってきた外観検査AI技術やノウハウをベースに、食品製造業向けに最適化したものです。以下のような特長を備えています。

AI外観検査ソフトウェアのユーザーインターフェース
- 少量の良品画像だけで学習可能
従来のAI検査にありがちな「大量の不良画像収集」が不要。良品画像のみで学習を開始できるため、短期間・低負担での導入が可能です。
- デュアルチューニングによる継続的な精度向上
運用後に不良品・良品のアノテーションデータを追加学習することで、見逃し抑制と過検出防止を両立。現場での継続的な精度改善を実現します。
- 多様な食品・包装形態に対応
袋・パウチ・トレイ包装など、さまざまな包装形態に対応可能。包装不良、異物混入、形状不良、商品欠け・破損など幅広い不良パターンに対応しています。
- ハードとソフトの一体提案
搬送装置や照明、カメラなどとの組み合わせまで含めたシステム全体の最適設計が可能。お客様の検査工程にフィットする柔軟な提案が可能です。
■想定用途・導入例
・包装検査
包装のズレや破れ、シール不良、異物付着などを検査し、不適合品を抽出します。
・異物混入検査
製品中に混入した異物を自動で検出し、異常品として識別します。
・ラベル印字検査
ラベルや包装上の印字内容に対し、かすれ・文字欠け・ズレ・誤記などの不良を判別します。
・形状不良検査
割れ・欠け・膨らみ・変形といった製品形状の異常を検査し、良否を判定します。

ラベル印字検査の不良品画像
■今後の展望
HACARUSは本ソリューションの展開により、食品業界における品質検査の標準化と省人化を推進し、検査工程の持続可能性向上に貢献してまいります。今後は、工程改善やトレーサビリティとの連携、現場スタッフへのフィードバック機能の強化など、現場の「使えるAI」としてさらに価値を高める機能追加を進めていく予定です。
▶︎製品紹介ページ:https://check.hacarus.com/ja/food/
株式会社HACARUSについて
『未来を造る人に 次世代の「はかる」を』というミッションを掲げ、少ないデータで、抜本的な問題解決につなげる「AIソリューション」を提供しています。2014年の設立から数多くの企業の問題解決に貢献してきた経験と独自の技術力で、人の知見を資産化し、オペレーションの効率化・省人化を成功させます。データの取得から既存システムとの連携までを一貫して支援し、人間とAIが共存する未来の実現に取り組んでいます。
本社:京都府京都市中京区高宮町206 御池ビル8階
設立:2014年1月
代表取締役CEO:染田 貴志
URL:https://hacarus.com/ja/
取材・お問い合わせ:pr@hacarus.com(広報担当)
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