金子恭之国土交通相は1日、下水道の点検強化に向け、関連法令の改正に向けた検討を急ぐ考えを示した。維持管理に関する基準を変更し、点検頻度を増やして老朽化の進行具合を確実に把握する。1月に埼玉県八潮市で起きた道路陥没を受け、同種事故の防止につなげる狙い。来年の通常国会で下水道法などの改正案提出を目指す。
具体的には、日本下水道協会が示している点検頻度などの基準を国の法令に盛り込み、自治体が守るよう促す。点検の頻度は、硫化水素などによる腐食が進む主要管を対象に、5年より短い間隔の調査を求める。現在は「腐食する恐れが高い箇所は5年に1回以上」となっている。








