防衛省は4日、陸上自衛隊与那国駐屯地(沖縄県与那国町)で2026年度に予定する「対空電子戦部隊」の配備に向け、町内で住民説明会を開催した。敵の空中警戒管制機などのレーダーを、電磁波で無力化する役割を担う。担当者は「島しょ部における防衛能力が一層強化される」と強調。町民からは、なし崩し的な配備拡充に懸念の声も上がった。
今年8月に初当選した上地常夫町長が説明会実施を求め、防衛省が応じた。説明会は町との共催で、町民約100人が出席した。
町民からは、有事の際に攻撃対象になるのではないかとの質問も出た。防衛省沖縄防衛局の下幸蔵企画部長は「領土を守る力があることを示すことが重要だ」と述べた。








