~ “ピンチをチャンスに変える”コーヒービジネスへのチャレンジ ~
株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市、社長:吉田 守孝)の連結子会社であるアート金属工業株式会社(本社:長野県上田市、代表取締役社長:三城伸五)は、気候変動対策の一環として地中熱ヒートポンプ等を活用したコーヒー栽培への取り組みが高く評価され、環境省が主催する「気候変動アクション環境大臣表彰」を初めて受賞しました。なお、本日12月5日に受賞式が執り行われました。

受賞概要は以下のとおりです。
■応募テーマ:「気候変動をチャンスに! 国産コーヒー栽培の取組み」
■表彰種別:気候変動アクション環境大臣表彰
■部 門:開発・製品化部門 緩和+適応分野 ※令和7年度では唯一の受賞
■受賞内容:
本取り組みは、電気自動車の普及による主力製品(自動車向けピストン)の需要減少という経営課題、そして地球温暖化による気温上昇で、アート金属工業が本社を置く長野県上田市の特産品であるりんごの不作・品質低下という地域課題を背景に、従業員公募による新事業探索から誕生しました。本社の遊休地を活用し、「コーヒーの2050年問題」をビジネスチャンスと捉えて、寒冷地でも栽培可能なコーヒー苗のハウス栽培に挑戦。冬場にハウス内での暖房が必須となる中、自動車部品製造で培ったセンシング、品質管理・データ解析技術を農業に応用し、地中熱ヒートポンプやハウス内環境の自動制御システムを導入しました。その結果、従来の化石燃料によるボイラーによる暖房と比較し、CO2排出量の大幅削減と省人化を実現しました。
2024年度には約8kgのコーヒーの実の収穫を達成し、今後は毎年20kg以上の安定収穫をめざしています。さらに、上田産コーヒーのブランド化、地域農業への技術フィードバックや、農業人口減少・高齢化への貢献も期待されています。
■評価コメント:
本取り組みは緩和と影響適応の両観点から、企業活動内容を積極的に変化させたチャレンジングな取り組みであると評価します。車のピストン製造から農業用センサー技術開発やコーヒー栽培への転換など、気候変動の影響を回避しかつ機会を利用する方向性を持っています。コーヒー栽培を地中熱利用で行うという試みもユニークです。

コーヒー栽培のビニールハウス

コーヒーの実
【気候変動アクション環境大臣表彰 概要】
1. 目的
気候変動対策推進の一環として、「気候変動の緩和」及び「気候変動への適応」に関し顕著な功績のあった個人・団体(自治体、企業、NPO/NGO、学校等。共同実施も含む)に対し、その功績をたたえるため表彰を行う。
※「気候変動の緩和」とは、温室効果ガスの排出削減と吸収の対策を行うことを指す。
※「気候変動への適応」とは、既に起こりつつある気候変動影響による被害への回避・軽減
のための備えと、新しい気候条件の利用を行うことを指す。
2. 表彰者
環境大臣が表彰する
3. 対象部門
・開発・製品化部門
・先進導入・積極実践部門
・普及・促進部門
<関連リンク>
・気候変動アクション環境大臣表彰とは:令和7年度気候変動アクション環境大臣表彰:環境省
・アート金属工業株式会社 | ホームページにリンクします
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