【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は5日、米交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)に対し、巨大IT規制「デジタルサービス法(DSA)」に違反したとして、1億2千万ユーロ(約210億円)の制裁金を科したと発表した。著名人らのアカウントが本物であることを示していた青色の認証マークが、制度変更で成り済ましに悪用され、利用者を惑わせたなどと判断した。

 DSA違反に基づく制裁金は初めて。

 トランプ米政権はEUの規制や制裁金を批判しており、反発を強める可能性がある。バンス副大統領は公表に先立ち「欧州委は言論の自由を支持すべきだ。くだらない理由で米企業を攻撃すべきでない」とXに投稿した。