長崎県佐世保市の宇久島などで進む国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画を巡り、日本生態学会九州地区会などは10日、事業者側に対し、島に生息する絶滅危惧種や動植物の生存が脅かされないよう、専門家などと協力した保全対策の実施を求める要望書を送った。

 事業は、クラフティアや京セラなどが出資する発電事業会社「宇久島みらいエネルギー合同会社」(佐世保市)が計画し、発電能力は約480メガワットに及ぶ。2026年度中の稼働を目指し、23年12月に工事に着手した。

 要望書は、事業の予定地に貴重な動植物が生きる草原や湿地が含まれ、重大な影響が懸念されると指摘している。