新監督は公立母校で、全盛期のPL学園を倒して甲子園に導いた伝説の指導者―。高校野球の岐阜第一男子硬式野球部は10日、10年にわたって率い、強豪に復活させた田所孝二監督(65)の勇退と、元京都共栄監督の神前俊彦氏(69)の新監督就任を発表した。就任は来年4月1日。岐阜県高校野球は今夏、新監督の県岐阜商藤井潤作監督が甲子園4強に輝き、同じく名将を引き継いだ大垣日大の高橋正明監督が2年連続のセンバツを有力にした。さらに中京の今村陽一新監督に続く、岐阜第一の神前新監督就任で、〝岐阜4強〟の監督が一新され、2026年は岐阜の新時代を迎える。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

退任する田所孝二監督(左)と握手を交わす岐阜第一の神前俊彦新監督=岐阜第一高

 神前新監督は大阪府生まれで、大阪府立春日丘高校から、関西学院大で活躍。全日空で勤務しながら、母校でサラリーマン監督を務め、2年目の26歳の1982年にセンバツ出場のPL学園を夏の府大会準々決勝で破って、甲子園出場を果たした。桑田真澄、清原和博両氏のKKコンビ入学前年に当たるが、...