積雪に備え雪つりが施された松=12日午前11時12分、岐阜市大宮町、岐阜公園

 岐阜市大宮町の岐阜公園で12日、積雪に備える雪つりが約30本の松に施され、来園者に冬の訪れを告げている。

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 こも巻きと同時期にある冬支度の一つ。雪の重みで枝が折れるのを防ぐとともに、冬の景観を形づくる風物詩として40年以上前から行われている。

 紅葉が終盤を迎えた園内で、職員6人が高さ3~7メートルの松に添うように竹の支柱を立て、放射状に伸びた12~16本の荒縄で枝をつないでいった。先端部に「冠」と呼ぶ王冠のような膨らみを持たせるのが、岐阜公園流という。

 管理事務所の高橋信行所長(64)は「先輩から受け継がれた手法を大切にしている。手を加えてあるところを見てほしい」と話していた。