値札に「冷凍OK」と入れて販売されているパンやドーナツ=大垣市築捨町、ベーカリーTSUKIAKARI

 岐阜県大垣市築捨町のパン店、ベーカリーTSUKIAKARI(ツキアカリ)が値札に「冷凍OK」の文字を入れて販売する取り組みを進め、効果を上げている。客は賞味期限を気にしないで安心して購入できてフードロス対策にもなり、1回の来店で多く購入してもらえるメリットがあるという。焼きたてが売りのパン店で、冷凍できるかどうかを前面に出す例は全国でも珍しい取り組みだ。

 値札に文字を入れるだけなので、コストはほとんど変わらない。同店では遠方から来店する客も多く、冷凍できるかどうか聞かれることが多かったため、昨年10月から取り組み始めた。

 1週間冷凍したパンを自然解凍して味を確かめ、味を保証できるものだけに冷凍OKと表示するようにしているという。すでに扱っているパンのうち6割くらいで表示した。

 始めるに当たり、オーナーの土屋清明さん(44)は非難されるかと危惧していたが、自然と受け入れられたという。遠方からの客は、冷凍できると分かると平均して1、2個多く購入する傾向があることも分かった。

 土屋さんは「もちろん焼きたてを食べてもらいたいが、フードロス対策も大切。冷凍技術が良くなり、冷凍しても味が損なわれなくなった。ほかのパン店にも広まり、フードロス対策につなげてもらえたら」と話す。