海上保安庁の瀬口良夫長官は17日の定例記者会見で、羽田空港で日航機と衝突した海保機の乗員5人が死亡した事故から来年1月で2年になるのを前に「事故の記憶を風化させることなく、再発防止に全力で取り組む」と述べた。

 瀬口氏は、事故後に海保職員が管制官や航空会社のパイロットらを交え官民で安全策を議論する各空港の「滑走路安全チーム」に参加するなどしてきたことを紹介。「これらを通じ、安全対策を強化する」とした。

 また海保では、大型無人航空機「シーガーディアン」が北九州空港で着陸時に滑走路と接触して損傷したため、保有機体の運用停止が続いている。「安全管理に万全を期す」と説明した。