大阪・道頓堀のビル火災現場(イメージ)

 大阪市の繁華街・道頓堀で8月、消防隊員2人が犠牲になったビル火災で、市消防局の調査委員会がまとめる中間報告案の概要が判明した。密閉空間に空気が入って爆発的に燃える「バックドラフト」現象が起き、隊員が脱出困難になったと分析。中間報告は月内に公表する。関係者が17日、明らかにした。

 火災は6階建てビルで発生、隣接する7階建てビルに燃え移った。延焼先の5階天井部分が崩落し、隊員2人は一つ上の6階部分で見つかった。

 関係者によると、延焼先の5階は密閉されて火の勢いが弱まっていたものの、空気が流入してバックドラフトが発生。内部で急速に熱気と煙が広がったため、隊員が逃げ遅れたとしている。