環境大臣・農林水産大臣・国土交通大臣が認定する「地域生物多様性増進法」に基づく自然共生サイトとして、関西電力が所有する飛騨市宮川町万波の水源涵養(かんよう)保安林「飛騨万波山林」の保全活動の実施計画が認定された。
環境省では、民間などの取り組みで生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する仕組みを2023年度からスタート。今年4月に施行された同法に基づいて山林での活動が評価された。
飛騨万波山林は市北西部に位置。面積は2279ヘクタールで、中央に神通川水系の万波川が流れ、関西電力が水力発電事業を展開する。同社は従来から地元の森林組合と連携して広葉樹林改良の山林事業や、間伐などの森林整備事業を行ってきた。
認定を報告しようと、関西電力の三澤誠北陸支社長が、飛騨市森林組合の上川渡福雄代表理事組合長とともに市役所を訪れた。三澤支社長は「水力発電をする上で自然は大切。地域のため微力ながらお役に立てれば」と話し、都竹淳也市長は「自然を守る大切さを改めて認識していただけるもの」と取り組みに対する感謝を述べた。
(市原萌子)









