JR東海が、名古屋―長野を結ぶ在来線特急「しなの」向け新型車両385系の量産先行車の発注先に、川崎重工業子会社の川崎車両(神戸市)を含めたことが22日、分かった。東海道新幹線の最新車両N700Sを含めJR東海の車両生産に近年関わっておらず、復帰した格好。カーブで車体を傾かせて快適さを高める振り子式車両の技術力が評価され、生産を担う。
JR東海関係者によると、川重側がJR東日本の新幹線をベースにした電車を中国から2004年に受注し、技術流出を懸念する当時のJR東海首脳が反発して川重側と取引が希薄化した。しかし、今回は「技術力がある川崎車両がふさわしいと判断した」という。












