塩野義製薬は22日、田辺ファーマ(大阪市)の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬「エダラボン」事業を買収すると発表した。取得額は25億ドル(約3900億円)。塩野義は治療薬の知的財産権や販売権などの全権利を取得し、米国市場での販売基盤と希少疾患領域での取り組みを強化する。
田辺側が2025年度中にALS治療薬に関する事業会社を新設し、塩野義の米子会社が26年4月以降に完全子会社化する見通し。
ALSは年間発症率が人口10万人に1〜2人とされる希少疾患。田辺の25年3月期のエダラボン事業売上高は米国で944億円だった。田辺は譲渡で「財務基盤を強化し、戦略的投資を可能にする」としている。






