徳島市が生活困窮者に賞味期限切れの食品や飲料を配布していた問題を巡り、遠藤彰良市長は23日の記者会見で「相談者の尊厳への配慮を著しく欠いた対応だった」と述べて陳謝した。「力になりたい」との思いから始まった例外的な対応が常態化していた、とも釈明した。市は配布の際「体調が悪くなった場合は自己責任」との同意書にサインさせていた。
遠藤氏は「無意識の差別があったと言われても仕方ない」と語った。市は備蓄していたアルファ米やパンなどを配っていたが、賞味期限内の物も含めて現在は中止。再開しない場合、フードバンクや社会福祉協議会を通じた支援に切り替えるかどうか検討する。










