2025年夏の甲子園ベスト4の礎を築いた県岐阜商前監督の鍛治舎巧さん。「No.1への道」と題し、アマチュア球界の第1人者である名将がチームづくり、選手育成、戦略・戦術のすべてをあますところなく公開する。

第2節 成長期(2年)

3 体得させることと方法論

(4)イメージ=目指す姿を取り入れた練習

 指導者が手本を示すのは、選手にとってよい動きを真似させるためである。

 誰にでもあこがれの野球選手がいて、その選手の真似をした経験はあるだろう。真似ることは、スポーツにおいて大切なことだ。

 望ましい動きのイメージを選手に与えることによって技術向上を図る。目指す姿を選手にイメージさせることは重要である。

 とりわけ視覚によるイメージは、実体験に次ぐ確かな情報となる。ビデオを用いてイメージを与えるのが効率的だ。

 選手の技術レベルから...