俳優のブリジット・バルドーさん=1965年5月、パリ(AP=共同)
 動物保護活動もしたブリジット・バルドーさん=2006年9月、パリ(AP=共同)

 【パリ共同】欧州を代表する俳優として人気を博し、後半生は動物保護活動家として活躍したフランスのブリジット・バルドーさんが死去したと、バルドーさんの財団が28日発表した。91歳だった。フランスメディアが報じた。

 頭文字からとった愛称「BB」は世界的に広まり、一時は米国のマリリン・モンローと並び称された。

 1934年、パリの裕福な家庭で生まれた。雑誌のモデルをしていたことから、後に映画監督となるロジェ・バディムさんと出会い、52年に両親の反対を押し切り結婚。56年のバディムさん監督作品「素直な悪女」で全裸となり、衝撃を与えた。

 57年にバディムさんと離婚。その後もルイ・マル監督の「私生活」(62年)やジャンリュック・ゴダール監督の「軽蔑」(63年)などの名作に出演、73年で芸能活動を事実上引退した。

 以後はアザラシ猟反対を手始めに、動物保護活動に心血を注いだ。86年には自身の名を冠した財団を設立。「若さと美貌は世の男性にささげた。今後は知恵と経験と私の善なる部分を動物にささげる」と語った。