【ワシントン共同】バンス米副大統領は8日、ホワイトハウスで記者会見し、ベネズエラ暫定政府が「米国の意向に耳を傾け、米国益に沿った行動を取ること」が重要だと強調した。トランプ大統領は軍事力を背景にして厳格な管理を進め、世界最大の埋蔵量を誇るベネズエラの原油取引を通じた利益を最大化したい考え。ベネズエラが依存してきた中国の影響力排除も狙う。

 バンス氏は、南北米大陸を中心とする西半球で平和を確立する方法の一つは「米国が権力を犯罪組織から奪い、正統な政府に委ねる意思を示すことだ」と主張した。米国と対立する政権を、力を使って排除することを正当化した。

 一方、ベネズエラのロドリゲス国会議長は8日、外国人を含む政治犯を釈放すると表明した。「相当数」としており具体的な人数は不明。米メディアによると、今回の決定には米国の要請が関係している。

 中国は多額の融資と引き換えにベネズエラで石油権益を拡大させてきた。トランプ政権は産業再建を通じて、主導権を奪還し、「裏庭」と位置付ける中南米での優位性を確保したい考えだ。