日本財団などは14日、燃料の一部に水素を用いる水素混焼エンジンをタグボートに搭載し、水素とバイオディーゼル燃料(BDF)を使い、実質的に二酸化炭素(CO2)を排出せずに航行する実証実験に成功したと発表した。財団などによると、水素とBDFを混焼した航行の成功は世界初だという。
同日、広島県福山市でタグボート「天歐」をお披露目した。記者会見で、日本財団の海野光行常務理事は「港湾物流を支えるタグボートでの運航実現は、港での脱炭素化に道を開く画期的な一歩」と強調した。
天歐は全長38メートル、総トン数287トン。水素混焼エンジンや、大容量の高圧水素ガス貯蔵・供給システムを搭載する。重油のみを使用した場合と比べ、重油と水素の混焼でもCO2排出量を約60%削減できる。
今回は脱炭素化を目指し、重油の代わりに廃食用油から作ったBDFの使用に挑戦。昨年12月に福山市の備後灘で実証実験を実施し、0・5カイリ(926メートル)を航行した。







