太成学院大の日吉和子教授=2025年12月、大阪市港区

 友達や家族との関係から予期せぬ妊娠といった悩みまで、若者が専門家に相談できる街中の保健室「ユースクリニック」の普及に、太成学院大の日吉和子教授(思春期学)が取り組んでいる。兵庫、京都に続き、昨年12月には大阪にも開設。「若者のSOSを受け止め、解決に導くルートをつくりたい」と意気込む。

 ユースクリニックは欧州で普及が進む。兵庫は小学生から、京都、大阪では中学生から20代が対象で、保健師や公認心理師らが相談に応じる。保護者の同伴や予約、料金の支払いは求めない。

 2023年に兵庫県尼崎市、24年に京都市にオープン。恋人との依存的な関係に悩む大学生や、塾での人間関係に苦しむ中学生、妊娠が分かった後に恋人と連絡がつかなくなったという外国人女性など、昨年11月までにのべ200件以上の相談を受けた。本人が承諾すれば、保護者に悩みへの理解を促したり、学校側に対策を求めたりする。