2025年夏の甲子園ベスト4の礎を築いた県岐阜商前監督の鍛治舎巧さん。「No.1への道」と題し、アマチュア球界の第1人者である名将がチームづくり、選手育成、戦略・戦術のすべてをあますところなく公開する。
(2)情報収集の仕方について
⑤対戦を前に必勝パターンを創る・つづき
●話は古くなるが、1989年。野茂英雄(元ドジャーズなど)が大阪の同地区、新日鉄堺に居た時のことを思い出す。
社会人野球3年目の野茂は球速150キロ超。プロ入り以降より格段に速かった。それに縦に鋭く曲がり落ちるフォーク、稀に投げる大きく遅いカーブ。此方松下電器には、サイドハンドの潮崎哲也(元西武)がいた。決め球は、一端浮き上がり、左・右・真ん中にフワリと落ちるシンカー(実際はチェンジに近い)。
野茂・潮崎は共に高卒3年目。ドラフト1位間違いなしと言われていた。2人とも、フォークとシンカーで...







